高志がいなくなって、
女ふたり、姉妹だけの席。

おちゃらけた雰囲気を消して、
咲木と咲木の姉は正面から向き合う。

「で、お姉ちゃん、真面目な話なんだけど」

「うむ」

「私、学校の先生になれるかな?真面目な質問だから真面目な答え希望」

「仮にも正規の教育大に通っているのだろう。お前は一番近い道を歩いているよ」

「このままやってけばいいってこと?」
「まあな」