兎は固まったままだった。 「だから行けよ…。 俺がどんなに行きたくたって 行けないんだ。 でもお前は行けるだろ? そんなチャンスを無駄に していいのか? 俺はまだこっちで頑張って お前に必ず近づく。」 啓の力ずよい声。 アタシは迷ってる。