読みきり短編小説集





「ただいま~」



夕方になり、家に帰った僕は、玄関で言った。






「おかえりなさい。
遅かったわね」




母さんが、台所で料理をしながら答えた。



「お兄ちゃん!
お帰り!」






紗矢が言ってきた。



「ただいま」