読みきり短編小説集



「隼人は?」


「俺はまだ13。誕生日もだいぶ先だしな。」


僕は正直に答えた。


「13なの??全然、見えないね。大人っぽい」


愛莉は言う。


よく言われる。

大人っぽいとか、モデルに向いてるとか。


でもそんなこと、興味はない。




「あたし、そろそろ帰らなきゃ。」


「もう帰るのか?」


「うん。怒られちゃうから。隼人、あたし来週のこの時間もここにいるから。また来て」