「行ってきます!」 僕はそういって玄関から飛び出した。 「おはよ、隼人。」 「あっおはよ。」 大親友の洵(じゅん)。 同じサッカー部だった。 「暑いよな~!!早く薄着になりてぇ!!」 洵はカバンから下敷きを取り出して仰いでいる。 確かに、今日は5月にしては気温が高い。