読みきり短編小説集



「おはよう隼人。今日は速いのね。
朝練でもあるの?」


キッチンへ降りていくと、母さんが顔をのぞかせる。


「母さん、父さんおはよう」


「朝ごはんできてるから、食べなさい」


母さんはテーブルにサラダを置いていた。
父さんは新聞を広げてコーヒーを飲んでいる。