「ナキ・・歩くの早すぎ!!みんなまだ来てないよ。」

「イサ」が言った。
そのとたん、扉のほうからランプの光が差し込む。

イサと対照的なかわいらしい少女とナキより少し高い身長の少年、ナキと頭1つ違いそうな身長の少年が立っていた。

「ナキ、お前歩くのはやすぎるんだよ。」

ナキとさほど身長が変わらない少年が言った。

「ごめんね、みんな」

ナキがあやまる。


この5人組―5人とも理科が大得意で授業だけでは「ものたりない」と思っている。そこで、人がいない夜の図書室で勉強をしているのだ。

「はじめよう」静かに言ったのはナキとかなり身長の差がある「ブルカ」だった。

「そうだね」そういったのはかわいらしい「トナ」。