カラカラ・・・夜の静けさが満ちる図書室の扉が開く。
小柄な少年が1人、歩いていた。

バタバタッ
2つめの足音が響く。派しているのは背の高いスラリとした少女。


「ナキッ・・・待ってっ・・」
少女が少年に声をかける。
「ナキ」と呼ばれた少年が振り返った。

「なに?イサ。」

ナキは少女に言う。2人の足が止まった。