「じゃあ金曜日はそのバイトが休みなんだね」 「水曜と金曜が休み。そうだ司沙、水曜の夜って空いてない?」 今は夏休みだから、いつもの授業より短い補習が昼間にあるだけだった。 「ちょっと連れてきたいとこあるからさ、六時くらいにいつもの駅においで」 行き先は教えてくれないまま、改札の向こうから小さく手を振る彼に、私は首を傾げながら、手を振り返した。