「…本当は何しに来たの?」 友達と別れて翔平と二人きりになった私は、いかにも不機嫌そうに尋ねた。 翔平のことを恋愛対象として見たことはなかったけれど、ああして冷やかされると少しの気まずさはあった。 でもそれ以上に、土曜日の夜、二人だけが知っているあの時間を明るみにさらしてしまったような気がして、恥ずかしさを覚えたのだった。 現実を忘れ、夢だけを見つめられる、あまりにも純粋すぎる時間。 隠そうとしたのは、私自身だった。