指でつまんで持てるくらいの小さな袋から、私の手のひらに落ちてきたのは、銀色のペンダントだった。

平たい板状の飾りには、音符が彫られている。

音符の丸い部分には、透明な水色の石が使われていた。

「こんないいの…」

「いいから、もらってやって。友達の店で作ってもらった、レアなやつだから」

確かに、真新しいペンダントは垢ひとつなく、鏡のように私の目をくっきりと映す。

「…ありがとう」


裏返してみると、2行の英文が彫られていた。