そういえば、さっきの状態のままだったな



俺はゆっくり羊の事をおろした




「心優重かったでしょ・・・
ごめんね」



「んなことねぇから」



羊の体重は俺が思ってた女の体重よりはるかに軽くて、
ちゃんと食ってんのか!?
って、不安になるほど軽かった




「ってか、お前ちゃんと食ってる?」


「当たり前じゃん」



まぁ、あの羊のかあちゃんだと
くわねぇと心配して泣き出しそうだしな




って、こんな話してる場合じゃねぇだろ



「心優!逃げるぞ」


「あっ、うん」



俺は羊の手を握って走り出した