いってぇ 俺も唇切れたっつーの 正直言って、瑛太の力はハンパじゃねぇ こんなの思うのは絶対に嫌だけど 多分俺は力じゃあいつに勝てねぇ あいつを倒せる奴なんて 少なくともこの学校にはいねぇだろう そう思いながら切れた唇を舐める。 「陽向君おはよー って唇きれてるよぉ たしか、心優バンソウコウ持ってたからちょっと待っててね」 そういって今教室にはいてきた心優ちゃんは俺にバンソウコウをくれた。 ドクンドクン 心優ちゃんをみるだけで心臓が高鳴る。