「千咲、有希、沙良おはよー!」
「おはよ」
「おはよぉ〜」
「オハヨー」

あたしと吹奏楽部員の有希(ゆき) 沙良(さら)で教室に入る。
クラスメイトと軽く挨拶を交わし、自席につくと無造作にかばんを置く。
そして・・・

「七歌おはよっ」
「あ〜、おはよ千咲」

あたしは親友・七歌(ななか)の元へ。
七歌は男の子っぽい女の子。
仕種や物言いがいちいちかっこいいんだ。

「今日はなんの絵描いてんの??」
「ん〜・・・Myキャラのカプ」
「ふ〜ん・・・あ、あたし昨日版権小説書いたよ!!」
「え、マジ?後で見して」
「うん!」

七歌は絵を描いてるときは顔を上げない。
それだけのことが、なんかすごく寂しく感じるんだ。