吉住恵理子(55)はR総合病院の婦長だ。吉住はそろそろ引退がしたかった。去年、旦那が不慮の事故で亡くなってしまい、多額の保険が入ったのだ。
なので吉住は、若くはないので無理してまで仕事はしたくなかったのだ。

本田正(32)はR総合病院の内科医師だ。非常に研究熱心で、大学時代からずっとウィルスの研究をしていた。

今回の事件の被害者、佐々木勇(38)はR総合病院の薬局で働いていた。
薬科大学を主席で卒業し、この病院を大学が勧めてくれた。
病院の医院長は佐々木が働いてくれるのを歓迎した。