リアのために仕立てたと言っていた、この青いドレスを見て、リアはふと考えた。そういえば、奴自身の瞳も、こんな風な青い色だ、と。
いつも暗い部屋で見るからかも知れないが、奴の瞳の色はあの目立ちすぎる赤い髪とは対照的な、深い青。
(そう、まるで、海のような……。)
海賊であるあの男らしいと、リアは少し微笑んだ。
「なに笑ってんだ?」
突然の声に驚いて振り向き、リアは目を疑った。
「お前……その髪……」
いつもは真っ赤な色をしているはずの髪が、今日は真っ黒だった。
「おー、俺もある意味有名人なんでね。お忍びの時は象徴は隠さねぇと」
驚いて黙ったままのリアに、ゼンは笑いかけた。
「それより、アンタやっぱり、ドレスよく似合ってるぜ」
かぁっと頬が熱くなるのを感じた。
からかわれるかと思っていたのに、いきなりこれだ。やはりこの男はよくわからない。
「けどちっとは化粧くらいしないと流石にバレるぜ?」
「そんなもの私の部屋にあるわけがないだろう」
リアはため息混じりにそう返した。
世間的には男となっている人物の部屋に、化粧道具などあるわけがなかった。
いつも暗い部屋で見るからかも知れないが、奴の瞳の色はあの目立ちすぎる赤い髪とは対照的な、深い青。
(そう、まるで、海のような……。)
海賊であるあの男らしいと、リアは少し微笑んだ。
「なに笑ってんだ?」
突然の声に驚いて振り向き、リアは目を疑った。
「お前……その髪……」
いつもは真っ赤な色をしているはずの髪が、今日は真っ黒だった。
「おー、俺もある意味有名人なんでね。お忍びの時は象徴は隠さねぇと」
驚いて黙ったままのリアに、ゼンは笑いかけた。
「それより、アンタやっぱり、ドレスよく似合ってるぜ」
かぁっと頬が熱くなるのを感じた。
からかわれるかと思っていたのに、いきなりこれだ。やはりこの男はよくわからない。
「けどちっとは化粧くらいしないと流石にバレるぜ?」
「そんなもの私の部屋にあるわけがないだろう」
リアはため息混じりにそう返した。
世間的には男となっている人物の部屋に、化粧道具などあるわけがなかった。



