RIRIA

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それから程なくして、キリアは海沿いの街で、少年たちのリーダーとなっていた赤髪の少年と出会う。

まだ海賊の下っ端であった少年は、あのリアトレーゼンと同じ年頃であった。

赤髪の少年の仲間の少年の何人かが近くの商人の子供から金を巻き上げようとしていたのを目撃したキリアが、それを助けようとした瞬間。リーダーであるはずの赤髪の少年が、その仲間たちを瞬く間にボコボコにした時は、キリアは唖然とした。

｢弱い奴からは奪うんじゃねぇ！そんなのはきたねぇコソドロがするこった！俺たちは誇り高い海賊だぞ！｣

その姿が、キリアにリアトレーゼンを思い出させた。
そして少年は、声高々に叫んだのだった。
｢いいかお前ら！俺たち海賊はな！暴れるのは海の上でだ！腹の膨れた極悪貴族も、海の上じゃあ俺たちにひれ伏すぜ！弱い奴を襲って満足しようなんて、卑怯な真似はよしな！海賊だからこそ、俺たちは誰より誇り高く生きるんだ！｣

その出会いに、キリアは運命的なものを感じた。そうして、すぐにその人の舎弟となった。

今、キリアは自分の目に狂いはなかったと確信している。


(だってあなたは、もう、その腕と、誇り高い生き様で頭にまで登りつめた……)

そして、キリアはゆっくりと、思考を現在に戻すのであった。