一呼吸を置いて、


「…うるさい」


どうやっても顔をあげれないあたしは

俯きながら言う。



「そう? じゃあ、行こ」


行く所はきっと食堂だ。


小さく頷くと、

海斗がにこにことあたしを食堂へ引っ張っていく。





引っ張られてる間も胸が煩い…

煩すぎて耳を塞ぎたくなる


てか、塞ぎたい。




でも、それだけじゃ

繋いだ手の熱さまでは

隠しきれないよ…。