創平。殺られろとか言ってごめん。
本気、ありがとう!!
「もうちょっとで終わっちゃうかな?」
空を見上げる柊の隣で、
俺は柊を見つめていた。
ただし見ていることがバレないように、チラ見程度で。
「そうだな。
もうそろそろ終わるだろ」
柊との2人の時間が終わると思うと、
何だかとても切なく悲しい気分になった。
「・・・・・・ねぇ」
「ん?」
「貴大はさ?」
「んー」
ドォォォォォン・・・
「・・・・・・の?」
柊がしゃべってるときに、
今日1番大きな花火が上がった。
でかい花火は、
打ちあがった音まででかくて、
柊の声が途切れて聞こえた。
「え? 悪ぃ。
花火の音でよく聞こえなかった」
「・・・・・ううん! なんでもない!」
俺のほうを向かず、
笑いながらまた花火に集中した。
なんだ? 何て言ったんだろ。

