今、誰かに頭の中の覗かれたら、 恥ずかしすぎて倒れるかも。 「なんつって」 ボソッと小さく呟いて、 前を向いて机に顔を伏せた。 心ん中、キモイし。 柊は、いねぇし。 創平は何時までたっても帰ってこねぇし。 どうもやりきれなくなった俺は、 知りもしない柊の“好きな奴”に えも知れない感情を抱くことになり。 同時に、 心から、柊の“好きな奴”を 知りたいと思った。