何がだよ?
そう言おうと思ったときには、
既に創平は立ち上がって、
俺が持っていたプリントを手に取り
「俺に隠し事とか、百万年早ぇよ」
にやっと笑って、
柊をチラみしながら教室から出て行く。
「ちょ、おまっ。何を知ってんだ!」
勢い良く椅子から立ち上がり、
教室から出て行こうとする創平を止める。
「プリント新しいの貰ってくるよ」
俺の質問に答えることなく、
ニヤニヤ笑いながら俺の視界から消えた。
くっそ・・・・・・・
一体何を知ってやがる・・・・
つーか、何で知ってんだ!
乱暴に椅子に座りながら、机に頬ずえを付く。
俺って考え透けてんのか?
いや、創平が鋭いだけ・・・・・・?

