中学のとき、
誰だか忘れたけど俺が告られたときだった。



もちろん俺は断り、
その子も「言えただけで良かった」と、
言って全てが収まるはずだった。


が、しかし。


その一部始終を見ていた創平が次の日容赦なく、からかってきた。


回りも振られたと知っている奴が多くて、
冷ややかな目で創平を見るし、

そのとばっちりで俺も変に見られて大変だった・・・・・



もちろん、
その事は学年全員が知った事になった。


そんなのもーゴメンだ。

だいたい創平に知れたらクラス中どころか、
学年中に知れ渡る。


それだけは避けたい。


絶っ対に・・・・・・



見上げる創平の顔はいまだに「ん?」って、顔をしてる。


俺は自分が出来る中での最大の笑顔になり、



「ちょっと、勉強の事でさ?
もうすぐテストだろ、赤点取ったら部活出来なくなるし、ちゃんとしなきゃなーと思って」




ベタだが、これでよし!



俺の思惑どうり、
「貴大は、頭いーじゃん!」と言って俺のそばから離れていった。


そのまま創平が教室を出て行ったのを確認すると、


「だぁあああ・・・・・」


と、机に顔をうずめた。


危機一髪。


とはこのことだな・・・・・・・・・