ヘタレな俺に、 いい加減、嫌気がさしてくる。 もういい。 柊が、誰を好きでも関係ない。 俺は――――― ――――まだこんなに柊に惚れてる。 “想いを伝える事が大切” 自分の胸にもう一度その言葉を叩きつけて、まだいるであろう柊の元へ駆けつけようとした。 そのとき。 「――――貴大ッ!」 ・・・・・・え? 背中に感じる微かな温もり。 確かに聞こえた柊の声。 俺のおなかに周る小さな手。 モノクロな俺の世界。 一瞬だけ、 カラフルな世界に戻った気がした。