俺の質問に、
まだビックリした声で
「あかりが、あたしのものを隠して・・・・・」
聞いた事のある話を言った。
「隠された?」
「うん。なんかあかりがノート隠したって。
英語なんだけどね。忘れたから提出しなきゃで・・・・・」
ほっぺたをぽりぽり掻きながら、
ちょっと恥かしそうに言った。
「ははっ、マジで?」
同じことしてるよあの2人。
意味がわかる俺だけ笑ってて、
それを不思議そうに見る柊。
「貴大は?
何でこんなとこにいるの?」
「柊と一緒だよ」
「え?」
「創平が俺の携帯隠したって」
「嘘ー!」
笑った、柊。
なんだか思ってたより普通に話せてて、
“もう柊の事は、忘れられたのかな”
なんて。 そんな事を思った。
「あたし、なんか変なとこに隠されちゃって」
「え? どこ?」
「体育館第二倉庫」

