「ま、帰りに取り行け!」



呆れて何も言う気になれなかった。



教室に響くチャイム。



創平はサッサカ席に帰って、
俺の机には食べかけの弁当と




黒い卵焼きが残されていた。





呆れて何も言えないけど、
ただ、分かることはある。





――――お前は、小学生か。














「第二倉庫ってどこだよ・・・・・・」



鞄を肩からかけて、
体育館の辺りをグルグル歩く。



不幸中の幸いは、
今日が部活休みってことだな・・・・・


そんな事を思いながら、
体育館の角を曲がった時―――




「ぅおっ」
「わっ」