へへっと苦笑いすると、
なぜか嬉しそうに笑うのんちゃん。
なんで?
「まぁ、気にしない気にしない!
あたしは受かっちゃったけど~、英検」
「イーヤーミーぃぃぃぃぃ」
『ごめんな』
貴大からそう告げられて、
もう3ヶ月はたっていた――――
貴大と言葉を交わしたのだって、
あれが最後。
テストが終れば、
すぐに夏休みが始まった。
いつも短い短いと思っていた夏休みが、
今まで感じた事ないくらいに長かった。
会えない時間が切なくて、
貴大の名前を表示しない携帯が寂しかった。
何度も何度も忘れようとしたけど。
入学してすぐ撮ったクラス写真。
貴大が写ってる唯一の写真を
―――結局、毎日眺めてしまった。

