初恋+one




ドキドキしすぎて、
心臓が破裂しちゃうと思うくらい。


それぐらいドキドキして、
うまく息が出来ないよ・・・・・

でもね?





貴大からも、ドキドキが聞こえるよ?





ねぇ、あたし期待しちゃうよ?

貴大もあたしと同じ気持ちかなって。



だらんと下げたままだった腕を、
ゆっくり貴大の背中に回そうとしたとき





・・・・・♪~♪~~♪~





静かな図書室に響く、
今人気アーティストの大音量の着うた。



着うたがなったと同時に、
勢い良く離された腕。


貴大は両手を顔の横に上げてバンザイ状態。


あたしはそのままの状態で
固まっちゃってる。



2人が共通してることは、
顔が真っ赤だってとこだ。



電源・・・・・切っとけばよかった。



「あの・・・・ごめん。ってか、
はやっ、早く出た方が、いいんじゃ・・・・」


「で、でるよ?
いま、今出るから!!」



バンソーコーを貴大に押し付けて、
携帯を置いてる机まで走る。