もやもや浮かぶ相手の顔。
知らないからそいつがどんな奴とか、
当たり前だけどわかんねーし。
かと言って、
今更知りたくないような知りたいような。
う~んと考えながら歩いていると、
太陽の光がサッシに反射して俺の目に入った。
眩しい・・・・・・
窓の外は相変わらずあつあつで、
憎たらしいまでに光を放っている。
『どうだ!! 俺には触れないだろ!』
とでも言いそうだ。
言わないけど・・・・・・
光をさえぎるように手をかざす。
太陽は今にも掴めてしまいそうなのに、
手を握っても絶対に届かない。
近いようですごく遠い。
あれもそうだ。
織姫と彦星。

