病気になりかけるくらい

頭おかしくなってた私を


先生は
優しい言葉で救ってくれた


言っても言いきれない

ありがとうの気持ち


ねえ 先生


何か

恩返しできないかな

私も 先生の役に立ちたい


先生が困ったときは


私が支えになりたい



「沙枝ちゃん?」


自分の考えごとで

先生の話を聞いてなかった


だめだだめだ…


こんな私じゃ、先生を支えるなんてできるわけないよ

精進せねば…


「なに難しい顔してんの

ほら、笑おう!それ!」


先生は子供みたいに、人差し指をふった。


うわわ…


魔法……かかっちゃったよ



今日は

先生のためにマフィン焼いたんだ

先生への、お礼


先生の前で、私も同じのを食べた。

そしたら 先生が
よしよしって言って笑ってくれた。


『大好き』って

叫んじゃいたかった


でも先生にかけられた魔法で

私は声を封じられちゃったみたい