猫と君



数も無事に終わり…

斜め前の葵は見事に爆睡してたけど。


時間は経つのが早い。

ぼーっとしているうちに
昼休みの始まるチャイムが鳴っていた。




俺と唯人は教室で昼飯を取り始めた。



唯人は中学からの友達。

何かと相談に乗ってくれる。


アイツもいろいろ大変らしいけどな…
そういう弱みを簡単には人に見せない。


俺には言ってくれる様になったけど


すぐ溜め込むんだからよ…



さっきの仕返しでもしてやろうかな…


「そういえば、
お前の愛しい心愛(ココア)ちゃんはどうなったの?」


「あ?あぁ!
昨日から付き合うことになった」


「は?」


んなこと聞いてねぇぞっ!!!


「そんな昨日のことだし
言うタイミングがなくてな」


心読まないでくれよ…


「お前はすぐ顔に出るからな
わかりやすい」


「唯人…俺、たまにお前が怖いよ」


「ぁはは」



結局俺の口からはほとんど声を発することなく
会話が進んでいった。