「じゃあ俺、部活行くから。」 そう言うと、遣汰は重そうなスポーツバッグを肩に抱えて、その大きな背中を私に向けて教室から出て行った。 残された私は、まだ途中だった帰り支度をして、席に座り、運動場を眺めた。 運動場には、野球部、陸上部、そして、少し高い所にある第二グラウンドでサッカー部が練習していた。 この学校、運動部が強くて有名なんだ。 .