女子側の意見、完全無視ですか。




それでも奏さんが楽しそうならいっか。




小さくため息を漏らすあたしに、美緒が小さな声で言った。




「…なんとなくだけど、奏さん…何か企んでる」

「へ?」




美緒の突然の言葉に、あたしは思わず目を丸くした。




「…んー、ただの女の勘だけど」





そう言って美緒は裕大君の所に駆けて行った。





お…女の勘は意外と怖いのでは…。






美緒の意味深な言葉に不安だらけのあたしをよそに、男性陣もサクッと賛成だったのか






盛り上げるためと“簡単な仕掛けをしてくるねー”と奏さんが颯爽と林の中に駆けて行った。





少しして戻って来た奏さんがちゃちゃっとくじを準備して、ペア決めが始まった。