あたしの辛いときに現れた貴ちゃんはなんだかヒーローみたい。 優しさに…笑顔に救われた気がするよ。 少し他愛もない話をして、あたし達はそれぞれ家路についた。 …結局、貴ちゃんは聞かなかった。 やっぱり気になってはいただろうけど、あたしの気持ちを優先してくれたのだろう。 話しても良かったけど…まだ傷が癒えてないの。 もう少し…もう少ししたらきっと笑って話せると思うから。 そしたらあたしの話を聞いてね。