「星!大丈夫?」 あたしの慌てた様子の声を聞いてか、星がクスッと笑う。 「ちょっ……心配してるんだけど?」 「ごめん、俺のことあんなに怒ってたのにこんなに心配してくれてるのが嬉しくて…つい」 ドクッ…。 風邪のせいだって分かってるのに、なんだか可愛い事いう星に心臓がドクンと跳ねる。 「…何言ってんの。いいから扉のロックナンバー、教えなさいよ」 「…へ?」 あたしの言葉に、星がキョトンとした声で返す。 「あさ、俺んちに来てるの?」