「うし、帰るか」 「うん」 「送るよ」 「え?」 「初デート…記念?」 「何それ」 2人して笑い合う。 日が暮れて、静かな道を肩を並べて歩く。 ゆっくり。 ゆっくり…。 この時間を、大切にするかのように。 「なぁ、あさ」 「ん?」 帰り道を歩きながら星があたしに声をかけた。 「俺達、付き合うことになったんだよな」 「?……うん、そのはず」