「へぇ、秘密ねぇ」
「うん、多分何言おうとしてるかは何となく分かるんだ」
いつもの帰り道を進みながら、美緒に星の事を聞かれた。
まだ細かいところまで話せていなかったのだ。
「ー…何を聞いても、あさは変わらないでいられる?」
突然の美緒の言葉に、何も言えなかった。
星は何かをあたしに隠している。
奏さんとの関係?
それは何なのかはわからない。
けど星は“きちんと、ケジメつけたらあさに話したい事がある”といった。
多分、星は覚悟を決めたんだと思うの。
ならあたしはー…
「…うん、そう簡単に変わるんだったらとっくに変わってる」
「まぁ、そうか」
星と恋人になれなくてもいいの。
ただ、星が寂しくないように
そばで支えてあげたい。

