ギュッと俺の肩に回す手に力を入れるあさ。 怖かったよな。 …あさはいつだって一生懸命で、真っ直ぐで… 誰よりも強い女の子。 俺はいつだってそんなあさをすごいなって思ってた。 でも強いけど、やっぱりあさは女の子で… 「…絶対、守るよ」 「…え?」 「いや、何でも」 俺は空を静かに仰ぐ。 そしてゆっくりとあさを離さないようにと力を込める。 あさの笑顔をもう奪わせない。 誓うよ。 あさの笑顔は何があっても守るって。