「あさが、こっちに来てないかなって」 「?…いや、来ていないな。」 奏の言葉に、友達の顔が青くなるのが分かった。 「あさに…何かあったの?」 俺の言葉に、友達はこちらを振り返る。 「探してるんだろ?あさを」 「いない…の。一緒に寝るとこまでは一緒にいたのに…。のどが渇いて起きたらあさの姿がどこにも…」 「!!」 あさが…いない? 「寝る前に、何か言ってなかったの?」 「えっ…特に言ってなかったけど…」 ー…でも、理由もなくどこかに行くとも考えにくい…。