まさか!



あたしはバッと光の場所へと駆けた。




「あ…あっ…た」





光の正体は星がついてるストラップ。




それは明日歌さんが探していたものだった。





「やっ…た。あった!」





見つけた途端ホッとした。





明日歌さんの大切なもの、見つけたよ。





そしてあたしも、やっと覚悟が出来た。





これできちんと星と…明日歌さんと向きあえる。




一息ついて、腰をあげたときだった。






フラッと視界が歪む。




やばっ、目眩が…





次の瞬間、足がとられてしまった。





「きゃっ」






少し急な崖が近くにあったのに気づかずに近づいてしまっていたらしい。





「きゃぁぁぁぁーーー」







あたしは吸い込まれるかのように、崖下の暗闇へと落ちていった。