あたしの似顔絵

 やがて成長して鳥となり、羽ばたいていくのだ。

 それまで色んなことをアキトシに教えなければならない。

 あたしは運良く誰かに守れられ、助けられ、教えられてきた。

 今度はあたしが守り、助け、教える番だ。

 あたしは再び空を見て、口を結び、強く拳を握った。

 願わくば幸多くあらんことを。

 そして燃えていく似顔絵を見つめ、助けてくれたクロカワさんの笑顔を思い出しながらあたしは呟いた。

「ありがとう」と。