あたしの似顔絵

「ママ、なにを燃やしているの?」

 あたしはアキトシの質問に答えず空を見上げた。

 雲のない空が広がっている。

 泣いているように、秋風が少し吹いた。

 庭にある桜の枝が微かに揺れた。

 灰色の煙がゆらゆら昇っていき、限りなく透明な青色の中へ吸い込まれていった。

 あのときのあたしが天に昇る。

 あの頃の、似顔絵を貰っても手紙を読んでも、それでもクロカワさんを許せなかった嫌なあたし、そのあたしの、あたしのための葬式。
 
 今なら言える。

 あたしとクロカワさんは、確かに友達だったって。