「おはよう」

 次の日、あたしはいつものように挨拶をしたけれど返事はなかった。

 不思議だった。

 どうして返事をしてくれないのだろうと首をかしげたが、あぁ、そうか、きっとお喋りをして夢中だから聞こえないのだろうと思いそのときはそれで終わった。