‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】




正直彼に会いたくない


だけど、植物園に足がどうしても向いてしまうのだ、今までの影響で



次の日もまたいかなければいけなかった



「あ、また来たんだ」


「………しかたなくよ」


「俺の名前わかった?」


「どうでもいいわ、そんなの」


「昨日は顔を真っ赤にして帰っちゃったから気になってたんだよね」



「わ…悪い?」


「悪いよ」



「え?」


「俺を置き去りにした」


「…は?」


「もっと一緒にいたかったのに勝手に帰っちゃうんだもんな」


ニヤッっと彼は笑う