周りにいた女の人たちなんか気にしてられなかった 「っ……美羽ちゃ…ん?」 私はクラが名前を呼ぶのと同時に、塞いでいた唇をはなした 「名前なんて…もうしらなくていい」 「え…」 「これで最後だから…、私…あなたの事本当に大っ嫌いよ」 涙を流しながら、笑う 「だから…もう…あなたの事なんて…絶対忘れてやるんだから…」 「…嘘つき」 彼は唐突に呟く