‐恋は唇で嘘をつく‐【激甘短編】




「先行ってて」


「ういーっす」



彼の友達は去って行った


「クラ…?」


「俺のあだ名だよ、名前じゃなくて残念でしたぁ」


クラと呼ばれた彼は笑う


今日からクラと呼ぼう


「美羽ちゃん探したんだよー…、今日待ってたのに植物園にこなかったでしょ」



「だって…行きづらいじゃない」


ポソッと聞こえないように呟いた



「美羽ちゃん、真っ赤だよ」


そう言われてさっきまで先輩と一緒だったことを思い出す