「JUNCTION」がオープンしてひと月半が過ぎ、辞めていくやつ、新しく入ってくるやつがちょうど一巡し、今のメンバーに落ち着いた。

エミさん、真梨子、イサムと僕の4人のオープン時のメンバーが中心となってアイデアを出し合い、店の経営を支えた。

店長も僕らの働きを買っているからか、4人の時給をアップしてくれた。


真梨子との関係も、あのビールフェアの夜を境に親密さを増していた。

近況や、学生の頃の話、互いの憧れの夢までも語るほど、2人の距離は縮まっていった。

店が終わり、勇気を振り絞り「何か食事でもしようか」と、駅の反対側にある居酒屋に真梨子を誘ってみると、あっさりとOKの返事。