「こんにちはー、お邪魔しまーす」


ノイローに続くように明るい元気な声で家に入ってきた星男にアレジはご苦労様、と優しく声をかけている。


そんな二人のやりとりをボケー…っと見ていると、色褪せて所々スポンジが見えているレンガ色のソファーに腰を降ろして一服しているノイローに座れ、と目で合図されたのでノイローの隣に僕も腰を落ち着けた。


「星男にリオの使い方を教えてやってくれ」


ノイローはいつもの緑色の煙を吐き出しながらアレジにアレジジュースを勧められている星男の方に視線をやった。


リオとは、引き金が2つある変わった銃の事。

銃と言うより何かの置物見たいな綺麗な模様が入った銃の事で、此処でリオを扱えるのは多分ノイローと僕しかいない。



「いいけど、慣れるまで時間がかかると思うよ?星男のYUKIちゃんどうかしたの?」



僕らが持っている銃にはそれぞれ名前がある。


ノイローが持っている少し大きめな真っ黒くてイカツイ銃はアレジJr。

アレジが持っている銀で出来た真っ白な銃はノイローJr。


これを聞いた時に面白くて僕も真似してノイローがくれた自分の銃に夢太Jrって名前をつけた。


何でも一人でいる時でも二人で居るみたいで安心出来るからって事らしい。


アレジとノイローはとっても仲良し。


YUKIちゃんと言うのは星男の銃の事で、サイレンサー付きの大きい奴。


「昨日の狩りでぶっ壊れたから修理にだしてんだよ」


可哀想なYUKIちゃん。