アレジと少し早めの昼食を食べて、ノイローが戻ってくるまで僕は自分の部屋に行き昨日隣町の図書館で借りて来た本を読みあさる。

ちなみにノイローのご飯はアレジ特製のお弁当。




僕は学校と言うものに行ったことが無い。


普通は隣町の学校に通うらしいけどノイロー曰く、学校なんか行っても馬鹿になるだけだ、だから自分で勉強しろ、わからない事や必要なことは俺とアレジが教えてやるからって。


よって僕はこれまでに二人からいろんな事を教わった。

だから僕は結構物知りだと思う。



しばらくして窓の外からノイローのバイクの音が聞こえてきたので、読んでいた本を閉じて下に降りた。





「ノイローお帰りー」


アレジに上着を手渡すノイローに駆け寄る。

ノイローはそんな僕をすり抜け、また直ぐに出なければならないらしく忙しそうに家の中を動き回る。


「夢太、いつもの貰ってきたか?」


「うん」


僕がホロから受け取った薬をノイローに渡すと、ぐしゃぐしゃとノイローに頭を撫でられた。

この薬は星男の大事な薬。


星男は小さい頃に成長を早める薬を飲まされたせいで15なのに僕よりもずっと大きい。


だから定期的にこれを飲まないと身体がボロボロに壊れちゃうらしい。