黙り込んでしまった僕に、ホロはカラフルな飴が沢山詰まっている瓶を取り出してレモンキャンディーを口に入れてくれた。


「心配しなくても、あの二人が子離れできるようになるのはまだまだ先よ」


ホロはそう言って面白そうに笑った。


僕はホロの薔薇色の綺麗な唇に見とれてしまう。


ホロは綺麗で賢くて凄いお医者さん。


そして僕の世界に存在する人たちの中でたった一人の女の人。


ノイローとアレジの昔からの友達だって言ってたから多分二人と同い年で今年で24歳だと思う。


アレジに女性に年齢を聞くのは失礼だと教わっているから確認はしてない。


僕はレモンキャンディーのお礼を言って、ホロから星男の薬を受け取り真っ直ぐ家に戻った。




ノイローが戻って来るまでアレジに引っ付いて掃除に洗濯、買い物の手伝いをする。


余った時間は外に出て射撃の訓練。


僕が銃を使うことはほとんどない。

というかノイローが使わせてくれない。

自分の身を守る為だったり、アレジを守る為だったら使ってもいいって言われている。


でもそれだったら僕が常に銃を常備していることは全くの無意味だと思う。


この辺りで僕に銃を向ける人なんか居ないし、アレジは僕が守らなくても自分の身くらい自分で守れるし。


ノイローは技術はあって困ることはないからいつも腕をならしてろって言う。


だから僕は毎日暇な時間に腕を慣らしている。