…頭が痛ぇー…
俺こう言う難しいこと考えるの向いてねぇんだよな…
「…だぁーっもうっ!!何か色々変な環境で育ったんだな?!
いいか、はっきり言ってやる。お前が考えている“普通”は普通じゃねぇっ!!
だからお前はごちゃごちゃ言ってねぇで俺にありがとうって言えばいいんだよ!!」
俺が頭を抱えそう叫ぶとガキはびっくりしたように目を丸め、カタコトで俺にアリガトウと口にした。
「そう、それが普通の反応なんだよ。わかったか?」
確認する俺に少し考えてからわかった、と返してきた。
隣で訝しげに俺の方を見ていたアレジに胸をはってあっかんベーをするとアレジは眉をひそめた。
「…あのっ」
アレジとそんなヤリトリをしているとガキに声をかけられた。
「なんだ?まだ聞きたいことがあんのか?」
そう言うと小さく頷くので仕方なく耳を傾けてやる。
「…ありがとうって…どう言う意味?」
……。
「…だってよノイロー、ちゃんと答えてあげないと」
この後俺が発狂したのは言うまでもない。

